世間ではお盆の連休2日目となり、最近ご無沙汰していた週末釣行のチャンスを迎えました。今日は土曜日という事もあって昼過ぎからは家族の予定が入っていたので自ずと短時間釣行となります。ここ最近、定期的に来る”底釣り病”が再発していたので今日は長尺の竿を使って底釣りをしようと考えていましたが、連休中はどこに行っても混雑している事は避けられません。「短時間釣行+混雑」となれば、行き先は勝手知ったる身近な田島池が最有力候補となっていましたが、いつもより早く目が覚めた布団の中で見たへら鮒天国の釣り場検索のページでは西沼の文字が。そう言えば確か西沼はかなり水深があったハズ・・・。今日は急遽行き先を変更して西沼へ。
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2024/08/11 群馬県 西沼 フィールドデータ
暦の上では立秋を迎えた最近は、どことなく空の表情が秋めくタイミングが増えてきました。今日訪れた西沼は、この辺りの管理釣り場としては圧倒的に深く、最深部で6m以上の水深があります。
当日のフィールドデータ
2024/08/11 8:00~13:00
天候:晴れ 前日も晴れ
気温:38℃
水温:32℃
水質:平常?
水量:たぶん平常
風 :東からの風。さざ波が立つくらい
水の色はけっこうクリア。水の流入経路が無いのに水質が良いのは十分な水量がある証拠です。
水温は釣行毎に過去最高の水温を更新中。そろそろ落ち着いて欲しいですね。
今回使用した道具と仕掛けのセッティング
今日底釣りをしたくなったのは新しいウキを手に入れたというのも理由の1つ。ボディ長15㎝の大型ウキを使うのは、私としても珍しいことです。底釣りのために作り直した仕掛けも工夫した部分が多く、試したい事がたくさんありました。
今回使用した竿と仕掛け
竿:18尺
ウキ:パイプトップ15㎝ボディ
道糸:東レ(TORAY) 将鱗へら ストロングアイ1号
ハリス : 将鱗へら スーパープロPLUS0.5号 上/30㎝ 下/37~38㎝
ハリ: オーナーばり バラサ5号(上下同様)
と、いう事で今日の竿は18尺で固定です。おニューのウキはパイプトップながら細身のボディシェイプとトップを備え、底釣り特有の小さなアタリを明確に表現してくれました。この時期はヘラブナのタナが元々高い位置にあるので、それなりにオモリ負荷の多いウキでないとエサが着底する前につかまってしまいます。全10目あるトップは上から6目出しで宙のエサ落ちとし、底ではハリの重さが消える7目出しでエサ落ちのセッティング。ナジミ幅は3目ナジミで調整し、高精度な底釣りを目指します。
本日のエサとブレンド
本日のブレンドは悩みましたが、途中で考える事が面倒になっていつものブレンドとしました。
この時期の底釣りではジャミが高活性となっていたずらも増えるので、集魚効果のあるエサは逆効果となることもしばしばですが、西沼はそれほどジャミが多くないので思い切っていつものブレンドパターンを使用。今日もガチガチと強いアタリを量産してくれました。
ダンゴの底釣り芯華:1(100cc)
ペレ道:1(100cc)
水:1(100cc)
上記のブレンドでベースを作り、エサが十分に水を吸ったら手水と練り込みでタッチを調整。ヘラの寄り具合や喰いアタリの出方、タイミングを見ながら大きさや付け方を工夫します。今回も高温のせいでエサの吸水が早く経時変化も大きかったので表記の半分ずつをこまめに作り直し、微調整を繰り返しました。
実釣開始
まずは西沼の”主”にごあいさつ。人懐っこい性格は、癒しキャラとして破格の力を持っています。
気温は相変わらず体温を超える危険な状態でしたが、西側にある熱帯低気圧のせいで終日心地良い東風が吹いていてそれほどキツくはありませんでした。時期的には底釣りよりも浅ダナや短竿チョーチンが絶対的に有利な状況ではありましたが、今日は底釣り独特のアタリやウキの動きが恋しくなるいつもの禁断症状が発症していたので18尺を使って底釣りをやる事は決定していました。
西沼は小規模な管理釣り場ですが、この辺りでは珍しく水深があるフィールド。最深部となる中央付近では18尺天々でも底が取れないほどの奥行きがあります。まずは日差しを避けられる中央桟橋西向きをベースに竿と仕掛けを用意して、底取りをしながらちょうど良い水深の釣り座を探ります。釣れていないからなのか?暑さのせいなのか?釣り人は私以外に3人のみ。比較的選び放題な釣り座は北から3つ目の釣り座としました。
釣り座も決まり腰を据えて釣りの準備を開始します。この場所はちょっとしたカケアガリのようでけっこうな勢いで左に向かって深くなっています。すぐ右手側には、わりと浅瀬に生息するハズのヒシモが生えている事を見ると、かなりダイナミックな地形となっているようですが、底立ての際にはタナ取りゴムが着底すると同時にウキがストンと止まったので、地底自体はわりと硬くてしっかりしているのでタナブレの心配はなさそう。どう見ても高い位置にいるヘラブナ達を底に釘付けにするために始めはエサをラフに、大きめに付けて開きを早くし、ウキが動き始めるまではおよそ底釣りとは思えないスピーディーな手返しをします。魚影の濃い西沼ですが、反応が返ってきたのは30分ほどしてから。どう見ても魚が薄いウキの動きには心許ない気持ちになりますが、エサを打ち返すごとに少しずつ、少しずつ、ヘラブナ達からの反応は強まります。
ちょこちょこと竿も絞れるようになり、良いリズムは出来て来ましたが、早いタイミングのアタリに手を出すとカラツンとなってしまいます。逆に少し見送ってウキの動きも落ち着き、「もうエサが持っていないかな?」というタイミングで出るアタリは100発100中。これはエサの大きさかハリのサイズが合っていないと判断し、スタート時にセットしていたバラサ6号をクワセ重視のリグル5号に変更。ダンゴもよりコンパクトにして手水で調整すると、早いタイミングのアタリでも釣果が上がるようになっていきました。
ここまでくると、浅ダナまでとはいかないまでも、およそ底釣りとは思えないハイペースで釣れるようになります。早いタイミングに的を絞ったエサのタッチはかなりやわらかめ。着底するのがやっとなのではないかな?と思わせるほどのセッティングはとてもピーキーでコントロールするのも大変ですが、イメージ通りとなった展開では狙ったタイミングでカチカチとアタリを量産します。途中で魚がウワズリ気味となり、スレアタリも増えたばかりか、着底寸前のところでエサが捕まるようになったので下ハリのハリスの長さを38→37㎝に変更。下ハリスを詰めたことにより、張り気味となった仕掛けはコントロール性も上がってダイレクト感が増しました。ほぼほぼ竿天々なセッティングは振込みも超高精度。半径30㎝以内に必ず着底させる精密な爆撃は魚を1ヶ所に厚く、濃く寄せる事に成功しましたが、今度は魚が寄り過ぎてしまったせいかエサが持たなくなってしまいます。ハリのサイズを戻したり、エサの付け方を工夫してはみますが、カラツンかナジミが入らないかの極端な状態が続きます。結局はエサのタッチやつけ方はそのままに、ハリをリグル5号→バラサ5号にチェンジする事でエサ持ちを強化し、釣りを続ける事が最適解となりました。
お昼を迎えてラスト1時間。ボールに汲んだ手水はすでにお湯になっていました。スタートはやや出遅れたものの、ここまではそれなりに釣れていましたが、ここに来て急にアタリが遠のきました。底釣りでパタッと喰いアタリが止まる場合、カメが居座っていたりする事が多いですが、今回釣れてきたのはなんとナマズ。右目が白濁し、隻眼となった歴戦の兵を排除したまでは良かったのですが、その後はなぜかアタリの戻りも悪くなったため、お開きとしました。
ウキの動きがおかしいな?と思った矢先に釣れたのはナマズ。ペレットベースのエサは地底の親分にも大好評なご様子ですw
酷暑の底釣り武者修行 群馬県 西沼釣行の釣果と振り返り
実質5時間程度の釣行時間で釣れた枚数は35枚でした。西沼での時速7枚は決して良いペースと言えませんが、今回も底釣りらし繊細なアタリを楽しめました。
8寸~9寸がアベレージサイズの西沼ですが、ヘラブナ達が意外と人馴れしていて難しい部分がありました。水深のあるシチュエーションは非常にありがたいのですが、クローズドエリアだからなのか魚達はだいぶお疲れの様子でした。今度はもっと正統派の釣りで挑戦してみたいですね。
★本日のリザルト★
釣果
満足度
おすすめ度
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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